• "医療" "介護" 整備"(/)
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  1. 仙台市議会 1999-08-20
    民生衛生協議会 本文 1999-08-20


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※協議会概要                             開議 午後1時17分                             閉会 午後2時15分 2: ◯副委員長  引き続き、協議会を開会いたします。  まず、健康福祉局より報告願います。 3: ◯健康福祉局長  数点につきまして御報告させていただきます。  まず、腸管出血性大腸菌感染症発生についてでございますが、資料2をごらんいただきたいと存じます。7月23日に届け出がありました8カ月と4歳の男児につきましては、7月19日に届け出のありました1歳の男児と同じ保育所に通っておりましたことから、入所児童及びその家族につきまして保健所健康調査を行いまして、その結果判明いたしたものでございます。なお、この若林区の保育所におきますO-26感染者は2名の患者と10名の病原体保有者を確認いたしておるところでございます。また、7月24日に26歳の女性、8月14日に1歳の女児と4歳の男児、8月16日に24歳の女性につきまして、それぞれ発生届け出がございました。現在24歳の女性は入院中でございますが、症状が回復に向かっており、またそのほかの方々につきましても、治療を受け、症状が回復いたしておるとのことでございます。  なお、この資料には間に合わなかったものでございますが、昨日8月19日に太白区内医療機関から13歳の男子中学生についてO-111の発生届け出がございましたので、御報告申し上げます。この男子中学生につきましても、症状は現在回復いたしておるとのことでございますが、引き続き感染経路感染源につきまして調査を行ってまいりたいと思っております。  次に、口頭になりますが、保育所における食中毒集団発生について御報告させていただきます。仙台長町保育所におきまして、8月10日前後の所内での食事原因といたしました食中毒発生いたしました。太白保健所調査いたしましたところ、これまで入所児童の21名につきまして、下痢・発熱等食中毒症状を呈し、児童2名の便からサルモネラ菌が検出されたものでございます。発症した児童につきましては、男児1名が14日から16日までの3日間入院されました。また、現在7名が通院治療中でございます。なお、原因食品につきましては現在調査中でございますが、長町保育所調理施設につきましては、8月19日は業務自粛とさせていただくとともに、20日、本日からでございますけれども、22日までの3日間につきまして業務停止処分を行ったということでございます。日ごろより衛生面には特に注意を図ってまいったところでございますが、今回このような事態を引き起こしましたことにつきまして、衷心よりおわび申し上げますとともに、このことを重く受けとめまして、今後の保育所におきます食事安全性に万全を期してまいりたいと存ずるところでございます。  最後に、動物フェスティバルin仙台の開催について御報告させていただきます。資料3をごらんいただきたいと存じます。これは、動物愛護週間行事の一環といたしまして毎年開催いたしておるものでございますが、ことしで19回目を迎えるという状況でございます。今回の内容でございますが、9月17日には仙台福祉プラザにおきまして、全国的にも話題となっておりますアニマル・アシステッド・セラピーにつきまして、各方面で御活躍されておられる方々をお迎えいたしまして、講演会等を企画いたしております。また、9月18日には仙台福祉プラザにおきまして動物慰霊祭を、それから秋分の日の9月23日には、勾当台公園市民広場におきまして、関係団体による盲導犬の紹介やペット相談等を予定いたしてございます。本市といたしましては、この行事を通しまして、動物愛護についての啓発を今後図ってまいりたいと存ずるところでございます。  以上でございます。 4: ◯副委員長  ただいまの報告に対して、何か質問等はありませんでしょうか。 5: ◯花木則彰委員  保育所でのサルモネラ菌の検出の問題なんですが、この間、待機児童解消ということもあって、定員数を1割オーバーして受け入れているという保育所市立も含めてまた民間も含めてたくさんあると思うんですけれども、現場の方の声として、今回の事件も関連してですけれども、やはり衛生面での不安というのはあると。特に厨房施設ではないんですが、子供たち手洗いを小まめにするようにという指導をするんだけれども、実際には子供たち20数名の教室でも手洗いの蛇口が一つしかないだとか、そういうところも実際にはあると。で、なかなか改善要望を出しても予算がないということで通らないということもあって、非常に不安を感じているというお話も聞きましたけれども、ぜひ、今回の事態を踏まえて、厨房施設なり食事を出すということと、あと子供たち日常生活の中で手洗い等をしっかり指導できるような、施設設備充実についても努力していただきたいなというふうに思います。 6: ◯健康福祉局長  最後施設整備につきましては、そういったあれがないように、衛生面が確保できるように、今後とも努力してまいりたいと思っております。 7: ◯副委員長  ほかにございませんか。             〔「なし」と呼ぶ者あり〕 8: ◯副委員長  次に、市立病院より報告願います。 9: ◯病院事業管理者  市立病院から、御報告申し上げます。  このたび、平成10年度事業の実績をまとめました市立病院事業概要ができ上がりましたので、皆様のお手元に配付させていただいておりますが、後ほど御高覧いただきますようにお願いいたしたいと思います。  以上でございます。
    10: ◯副委員長  ただいまの報告に対し、何か質問等はありませんでしょうか。             〔「なし」と呼ぶ者あり〕 11: ◯副委員長  ないようですので、以上で、報告事項関係を終了いたしました。  この際、当局から報告を受けた事項以外で、皆様から何か発言がありましたら、お願いいたします。 12: ◯花木則彰委員  何点かといいますか、ちょっと量が多いんですけれども、お聞きしたいことがありますので、質問させていただきたいと思います。  まず第1には、少子化対策緊急交付金が厚生省から今回出されるということで、それに対しての対応を仙台市の方でも今されていると思うんですけれども、17億余りの今回の交付金ということで、どのように使われていくのかということについて、まず説明をしていただければと思います。 13: ◯健康福祉局長  少子化対策臨時特例交付金につきましてでございますが、これにつきましては、私ども健康福祉局だけの事業ではございませんで、この事業趣旨に沿いまして、保育関連事業それから幼稚園を中心といたしました教育関連事業、その他少子化対策事業として、現在検討を行っておるところでございます。 14: ◯花木則彰委員  今回の交付金目的としては、待機児童解消をまずぜひ急いでやると。そのための交付金だというふうに国の側は言っているわけですが、なかなかこう使いづらいと、それも期限を迫られて大変だというお話も実際に聞いておりますけれども、実際待機児童解消に役に立つような使い方ということでは、どういう方向で今考えておられるのか、お聞きしたいと思います。 15: ◯保育課長  まず第1点としまして、新設保育所創設、それから認可保育所施設整備を図ることによります定員増、あるいは施設充実。それから無認可保育所につきましては設備整備という範囲がございますので、その3点から保育課としては要望を取りまとめて取り組んでまいりたいというふうに考えております。 16: ◯花木則彰委員  新設保育所ということなんですけれども、5か年計画で1万人の保育体制をということで計画されていると。それとの関係では、今回の交付金で行われる新設というのはどういう位置づけになるんでしょうか。 17: ◯保育課長  今回の交付金につきましては、原則としまして11年度限りの交付金でございますが、13年度末まで最大繰り延べることができますので、その中で12年度あるいは13年度に1万人体制早期に達成すべく新設保育所をつくってまいりたいというふうに考えております。 18: ◯花木則彰委員  そうすると、その1万人体制のこれまでの5か年計画の前倒しといいますか、その計画の完了を早くするという意味交付金を使うということなんでしょうか。それとも、1万人の計画に上乗せして今回の保育所新設については考えるということなんでしょうか。どちらでしょうか。 19: ◯保育課長  1万人保育体制早期実現を図るということをまず第1に考えております。 20: ◯花木則彰委員  急いで達成していただくのは当然なんですけれども、今回の交付金趣旨からいえば、やはり待機児童解消に向けて特別に出された交付金ですので、ぜひ上積みになるような形で努力をしていただきたいというふうに思います。  あわせて、既存市立保育所については待機児童解消につながるような交付金使い方、あるいは先ほど話題になりましたような衛生安全面での向上につながるような使い方というのは、考えておられるんでしょうか。 21: ◯保育課長  既存民間認可施設──保育所はもちろんでございますけれども、公立保育所施設整備につきましても、ただいまのような観点を十分に考えた上で、今回の基金を充ててまいりたいというふうに考えております。 22: ◯花木則彰委員  ぜひ、市立保育所でもまだまだ不足している、乳幼児保育のための施設整備というのを今回の交付金をぜひ有効に使って進めたり、先ほど話題になったような水道施設というのは割とお金がかかるということで認められないことが多かったようなんですけれども、今回こういう交付金を機に、そういう面についてもぜひ充実させていただきたいと。これは要望です。  あと民間認可園についてなんですけれども、ここでは説明会を開いて、そしてきょうまでに予算要望といいますかそういう要望について出すようにということでお話をされているようなんですが、なかなかこれは市の方としても言いづらくて大変なんだと思うんですけれども、どういう要望事項で今回要求すればいいのかというのは、それぞの園で相当困っておられるということを聞きました。実際には、例えば待機児童解消につながるということでは園舎を広げるだとか、そういうふうに使えれば一番直接的なんだけれども、それについては別の補助金の体系でというふうに言われていて、具体的にどういうものを要望するのかということでは難しいなという声が実際に出ておりましたが、その点について、例えばこういうものを想定しているんだというのがありましたら、教えていただきたいと思います。 23: ◯保育課長  既存施設待機解消という観点もございますけれども、少子化対策という観点ももう一つ今回の交付金にはございますので、そういう意味から既存部分施設面での充実──先ほど委員おっしゃいましたような衛生面での設備面とか施設充実というものも当然その中に入ってこようかとは思いますけれども、そういったような既存施設内容充実に向けて御利用していただけたらというふうに……。具体的にというのはその施設施設でございますので、私の方では特にこれとこれというふうには申し上げなかった次第でございます。 24: ◯花木則彰委員  きょうまでということですので、いろいろ出されてくることと思いますが、それぞれの園で今、実際には10%増しで定員を超えて児童を受け入れていただいているわけで、それぞれ園でいろんな矛盾が出ていると思うんです。そういう矛盾解消するのに役立つように、ぜひ出された要望については最大限実現できるように努力していただきたいと思います。  次に、今度は無認可の園についてなんですが、ここでは施設ではなくて設備面充実というふうになっていて、若干枠が狭いように思うんですけれども、いろんな要望がありますけれども、特に衛生安全面での備品ということでどうかという提起があったというふうにお聞きしました。ことしの夏は非常に暑かったんですけれども、特に乳幼児保育をする上ではとても暑いときには、やはりエアコンのきいた部屋というのは、全体でなくても一部は必要だと。そういうところでのエアコン要望も出ているんですけれども、こういう要望というのは、この交付金の中で可能でしょうか。 25: ◯保育課長  基本的に、無認可保育所につきましては、施設整備にかかわるものには使用できないという限定がございますが、エアコンの設置につきましては、恐らく備品という扱いで──簡単な工事は当然伴うわけでございますけれども、本体の目的からして備品という扱いで助成できるのではないかというふうに考えております。ただ、金額的な面がございますので、予算の枠がございますので、そちらの方の上限といいますか制限はこれからあるんだろうと思いますけれども、備品としてのエアコンは設置できるのではないかというふうに考えております。 26: ◯花木則彰委員  あわせてですが、これはちょっと微妙だなと思って僕も聞いていたんですが、無認可保育園子供用トイレが今数が少ないと。人数も相当いるんだけれども、そのトイレ増設をしたいと。トイレ増設自体予算というのは組んだんだけれども、では工事の人を頼んだら、水道管が昔の13ミリの細いのがずっと入っていて、結局そのままでは工事ができないと言われて困っているんだと。こういうときに、衛生面ということで、水道管工事とか、そういうものも認めてもらえないのかということでお話が出ていました。先ほどの施設面というのから限りなくそっちに近いものですからなかなか難しいのかなと思っているんですが、これは質問というよりも要望なんですが、ぜひ、実際に今子供たちを受け入れて、そこの中で困っている中身についてこたえられるように、紋切り型で切っていくのではなくて、最大限それぞれの実情をつかんだ上で、有効な使い方をしていただければと思います。これは要望です。  あと質問ですが、もう一つ放課後児童対策でもこの緊急交付金を使えるのではないかというふうには思いますが、仙台市ではこの面で使うということは何か考えておられますでしょうか。 27: ◯児童保健福祉課長  今回の特例交付金に関しましては、放課後児童健全育成事業の対象としては今のところ考えていないところです。 28: ◯花木則彰委員  放課後児童対策については、空白がまだまだたくさん残っている中で、もっと基本的な取り組みが求められているんだと思いますが、もしそういうのが間に合えば、有効なものは有効に使っていただければというふうに思います。  続けて、長町保育所の問題についてちょっとお伺いをしたいと思います。長町保育所の父母の会が情報開示の請求を行って、新しい民間保育園創設にかかわるすべての資料ということで情報開示要求をしました。そしてその一部をきのうちょっとだけ見せてもらったんですが、その中で私おやっと思った資料がありまして、それについてお伺いしたいと思います。仙台市及び長町自由の星保育園通園地域人口等推移及び将来推計に関する資料というのが中に入っていたんです。この中でそれぞれの要保育児童数ということで、平成5年から平成15年まで、これまでの実際の数とそれから推計も含めて、長町保育所通園地域におけるこの表が入っていたんですけれども、これについては、市の保育課の方でまとめた資料でしょうか。 29: ◯保育課長  恐らく、おっしゃっている資料は「仙台市及び仮称長町自由の星保育園通園地域人口等推移及び将来推計に関する資料」という資料だと今考えておるんですが、それにつきましては、保育課で作成いたしたものでございます。 30: ◯花木則彰委員  この中で、例えば平成5年の時点では通園地域の要保育児童数というのは437とあります。そして平成11年度では791人にふえています。平成15年度では1,191となっているんですが、これはそのとおりでしょうか。 31: ◯保育課長  そのとおりでございます。 32: ◯花木則彰委員  私はこれを見て非常に驚いたのは、やはり長町保育所通園地域の要保育児童数というのは、これまでもふえてきたし、これからも相当の勢いでふえるということを、市としても十分わかっているということだなと思ったんです。具体的には平成11年度が791で平成15年度が1,191ですから、400人ふえるんですね、これから。400人というのは、大体今保育所定員90とか120とかそのぐらいですから、大ざっぱに言って四つ分くらい保育所をつくらないと、これは吸収できないということになると思うんですが、こういった状況からして、今回自由の星保育園民間新設されるということがあったとしても、公立長町保育所を今廃園にしてしまうということが、この見通しから言っても随分かけ離れた方針といいますか考え方のように感じられるんですが、その点についていかがでしょうか。 33: ◯保育課長  ただいまの資料でございますが、この数字伸びにつきましては、過去の伸びを単純に毎年掛けていくという、いわゆる単純な推計で、保育課で独自に算定したものでございます。それからその数字に関してですが、確かに保育所の数としては相当数必要になろうかとは思います。ただ、その保育所新設する場合に、地域的なバランスというものもまた一つ考えた新設をしていかなくちゃないんじゃないかなというふうに考えておりまして、同一地域に2カ所、それも一つ考え方だとは思いますが、適切な保育所の配置も大変重要なことではないのかなというふうに考えております。 34: ◯花木則彰委員  バランスというのは、やはり全体として数が足りた上でバランスがとれていればよりいいということになると思うんですが、絶対数が足りなくなるのが見えている中でバランスをということをやはり主張されるのはいかがかと感じます。これについては引き続きまたいろいろ調べさせていただきたいなと思います。  続きまして介護保険の問題に移らさせていただきたいと思いますが、まず、今度策定委員会が8月30日に開かれて、そこで中間案がまとめられるというふうになっていますね。その中で、議会といいますか、あるいは当該常任委員会である民生衛生委員会では、この中間案をまとめる上においての議論というのはどういうふうになされるんだろうなというのは、ずっとこの間思っています。やはり当該常任委員会ですので、さまざまな御意見をそれぞれ委員の方からも出していただいて、そしてそれを踏まえて市としても中間案なりをつくっていくというのが当然ではないかと感じているわけですが、その点いかがでしょうか。 35: ◯介護保険準備室長  介護保険事業計画中間案のまとめ、8月30日の策定委員会の方でお願いをしておりますけれども、その内容につきまして議会の方で御議論いただく場面といたしましては、まず一つ、月曜日に介護支援制度等調査特別委員会がございます。その中で8月30日に向けましての現在の状況をお示しいたしまして、一定の御議論をお願いしたいと思っておりますほか、常任委員会につきましても、9月の定例会期中の常任委員会の中で御議論をお願いしたいと現在考えているところでございます。 36: ◯花木則彰委員  9月の常任委員会ということになりますと、中間案としては決まった後になるのではないかと思いますし、実際10月1日号の市政だよりでそれを市民に知らせるということになれば、結局その中間案の発表前のいろんな議論やその意見を踏まえた検討というのはされないことになってしまうのではないかと危惧をしています。特に、それぞれ小さな改善については後々でも当然間に合うと思うんですけれども、大きな部分についてどういう姿勢で市が事業計画を策定するのかということについては、やはりできるだけ早く議論をするし、それを取り入れた検討をしていただきたいと感じています。  中でも保険料負担軽減措置の問題なんですが、国の制度としてなかなかここについて明確な答えが出てきていないというのははっきりしていますが、しかし保険料負担というのは非常に高過ぎると。特に65歳以上の高齢者の方の保険料負担が高過ぎるんだという受けとめは、これは今回含めて相当広い受けとめになってきているんではないかと。聞くところによれば、与党の中でもいろんな案が出てきていて、3700億円で浮く部分というのをその保険料負担に入れれば全体として半分になるとか、あるいは65歳以上の部分だけでも半額にしたらいいのではないかという話が出てきたり、地方自治体の担当者としては全く決まったものが出てこないという意味での困り方というのは当然あるかと思いますが、しかし軽減をやはり必要をしているということは、当該実施主体である市としてやはり明確にして、そこの軽減を求めるという態度と、それが国の制度としてならないまでも市として独自に対策を打つという姿勢が必要なのではないかなというふうに思います。特に保険料負担軽減措置について、事業計画の中あるいはそれ以外でも、何か考えておられることがあれば、教えていただきたいと思います。 37: ◯介護保険準備室長  保険料負担軽減につきましては、全国市長会を通じまして要望が出ている部分がございますけれども、市独自としての軽減措置ということは現在のところ考えておりません。 38: ◯花木則彰委員  ぜひこれは検討すべきだというふうに私は思っているんです。こういう問題点等をやはりよく議論して、中間案なり事業計画自体がつくられていくということがどうしても必要だと感じています。それが通る通らないは別にして、やはりよく議論されると、その現実性について検討されるという経過がどうしても必要ではないかと感じています。  そのほか利用料負担軽減の問題についてもありますが、まず基本的な問題として、これまでも福祉施策について後退させないということが、介護保険導入に当たっての一番大事なポイントではないかと思うんです。どれだけよくしていくかというのもありますけれども、少なくとも後退はさせないと。その後退をさせないといったときに、一つ施策メニューがちゃんと引き継がれるといいますか、なくならないというのが一面と、もう一つ負担増があって、メニューとしては残っているんだけれども、これまで利用してきた人が負担増のために利用できなくなってしまうということがないようにという二つの側面があると思います。  特に1番目の、メニュー自体がちゃんと引き継がれるのか、なくなることがないのかということについてお伺いをしたいと思います。介護保険の中で上乗せ、横出しを行うかということについては、8月30日の策定委員会で最終的に議論されるんだと思いますが、介護保険の中でやるのか、あるいは高齢者福祉として継続するのか。どっちかでなければメニューとしては引き継がれないということになると思うんですけれども、それはそういう理解でよろしいでしょうか。 39: ◯介護保険準備室長  結論といたしましては、委員おっしゃるとおりかと思いますが、まず介護に関するサービスにつきましては、今回の介護保険制度創設趣旨あるいはその中で介護サービスが一体的に保険の中で選択ができるようにといったような趣旨を踏まえまして、一義的には介護保険制度の中で取り組むべきという考えは持ってございます。ただし、保険料負担への影響ですとか、あるいはニーズ等、どの程度の需要があるのか、供給体制があるのか、そういったさまざまな部分介護保険制度の中で実施することが困難といった場合には、現行施策につきましてどうするかという検討を別途するということになろうかと思います。 40: ◯花木則彰委員  介護保険事業計画中間案高齢者福祉計画の案というのを同時に市政だよりにお知らせするというふうになっているわけなんですが、そうすると介護保険について上乗せ、横出しをしないと、今回の厚生省の法定メニューだけで終わりというふうにした場合、そこから外れる部分サービスについてはそこから検討を始めるということですか。それとも検討しなければならないというお答えというのは、基本的には引き継いでやると、それを高齢者福祉計画の方に取り入れるように考えているということで考えてよろしいんでしょうか。 41: ◯介護保険準備室長  基本的には、現行のサービス水準、委員御指摘の部分後退のないようにということで、これまでも御答弁をさせていただいておるところでございます。そういう意味では、介護保険の中で実施しないといった場合にも、その方向で現行サービス水準の維持という意味では検討がなされるものと思います。 42: ◯花木則彰委員  わかりました。  あと、7月26日に介護認定審査会の運営要綱案というのが厚生省から出されて、その中では介護の認定について、これまでの1次判定を事実上重視して2次判定では余り変更させないという考え方から大分変わってきたような受けとめを私はしてるんですが、つまり2次判定について重視をするという方向が出されたと思うんです。その一つのあらわれとして、審査会とは単なる文書だけの審査ではなくて、審査員が必要だということになれば、訪問調査を行った調査員やかかりつけ医師あるいは本人も含めて出席を認めるという中身が入ってきているんですが、これについて、市の方としては認定審査会の運営上何かお考えになっていることはありますでしょうか。 43: ◯介護保険準備室長  認定審査会の中で、調査員あるいはかかりつけ医師、そういった方を御意見を聞くためにお呼びするというのは、平成10年度のモデル事業の中でも要綱上うたわれていたものでございます。それに基づきまして、要綱に先立ちまして、本市といたしましてはそういう方をお呼びしたときの謝礼といったものを既に予算の中で計上させていただいているところでございます。 44: ◯花木則彰委員  私は、今回の介護の認定に当たって、やはり調査員の方の意見といいますか、なかなかコンピューターのシート上に乗っかってこない、お年寄りの方の生活状況だとか、身体状況等も含めて、もっともっと重視していかないと、実態から大分離れていくのではないかと感じているんです。調査員の方が特記事項を書くということになっているわけですが、できればやはりもっとそういう方の意見が認定審査の中に反映されるように保証していく必要があるのではないかと。審査員が求めればですが認定審査会に出席を認めるということになっているわけですから、求めたときに速やかに調査員が出席できるような体制といいますか、実際には1日の間で45件なり処理するわけですが、その中でこの人についてはちょっと調査員の人の意見を聞きたいなと思ったときに、それは今回はなしにして改めて次回ということになれば、月2回しか開かれないわけですから、どんどん日程が遅くなってしまいますよね。そうすると、求めたときに調査員が出席するためには、ある意味では控えていないといけないということになるのでないかと。  また、その審査会に審査を依頼するその件については、そうするいろんな調査員の方がばらばらに審査する45人の中にいたのでは、いる方も大変だけれども、実際に一つの審査会は月2回だけれども、36合議体あるわけですから、それがそれぞれいろんな形でやれば、控えてるといえば毎晩のようにどこかで控えていなければいけないということになってしまうので、その審査会への審査の割り振り自体も、調査員の地域と審査会が審査する地域を一緒にするだとか、そういう運営上の工夫が必要なのではないかなと思っているんですが、こういった工夫といいますか、考え方については、今検討されていることというのはないでしょうか。 45: ◯介護保険準備室長  運営という意味では、まず一つ特記事項調査員ということになりますと、特記事項に関してということが考えられるわけでございますけれども、モデル事業等を実施した中で言いますと、まれなケースと考えられるところが一つございます。そういったことで、委員御指摘のように常時委員会が開かれる都度待機させるというのは現実的ではなかろうと思っておりますが、一方で特記事項につきましては、現在調査員の研修をやっている中で、特に特記事項の記載の仕方──どういう場合にどういうことを記載すべきかといったところに、重点的に研修を実施しておるところでございます。そういった対応で、できるだけ調査員が同席しなくても的確な審査判定ができるような方向で現在やっているところでございます。 46: ◯花木則彰委員  わかりました。調査員の出席について、もっと広く可能となるような運営方法というのをぜひ検討してもらいたいというふうに要望したいと思います。  長くなって申しわけありませんが、最後に在宅介護支援センターについてお聞きしたいと思います。6月30日付で在宅介護支援センターの運営事業等実施要綱の一部改正というのが厚生省の方から出されました。この中身の中では、在宅介護支援センターというのは総合的な相談に応じる役割を果たすということで、まさに介護保険がスタートするに当たって大事な役割だと思っているんです。仙台市では15カ所の設置計画を持っているわけですが、しかしこの厚生省の要綱を見てみますと、中学校区単位でやはり必要だという考え方、あるいは基幹型といいますか、それぞれの単独型の支援センターを取りまとめていく基幹型のセンターも人口10万人に一つぐらいで必要なのではないかという、そういう考え方がこの中にあると思うんですけれども、仙台市ではこういう一部改正も受けて今検討されている中身というのはありますでしょうか。 47: ◯高齢保健福祉課長  在宅介護支援センターでございますが、委員御指摘のように現時点で14カ所設置しておりまして、今年度中に竣工ベースでございますけれども1カ所ふえまして、目標どおり15カ所ということでございます。国の方で中学校区に一つとか、基幹型も人口10万人に1カ所とかというふうな形で、介護保険制度をにらみながらいろいろな要綱改正等を行っているわけですけれども、そのような国の制度の変更とかを踏まえまして、現在基幹型とかの説明も含めまして、検討を進めておるところでございます。 48: ◯花木則彰委員  その検討は、いつぐらいに結果が出るといいますか、今度の高齢福祉計画の中に入る中身で検討されているんでしょうか。それともそれとは全く別個にゆっくりとやられているのか、どちらでしょうか。 49: ◯高齢保健福祉課長  検討でございますが、可能な限りというか、早急に検討を進めるというようなことでやっております。 50: ◯花木則彰委員  市民から見て、今回の介護保険というのが非常にわかりづらいということがあります。その中で、相談窓口というのは非常に大事な役割を果たすと。区役所のほかにも、この前は薬局の問題も出ておりましたけれども、市としてそういう窓口をどんどんふやしていくということは急いで求められていて、ぜひ今回の計画の中に入るようなテンポでやっていただきたいと思っています。  いろいろ述べさせてもらいましたけれども、中間案が発表されて市民意見を聞くということなんですけれども、市民意見を聞く場所というのが、どうもはがきで意見を聞くということになっていて、この前やったような説明会なども行われないということを聞いていますが、例えばこの前の説明会でも仙台市では市内50カ所だったんですが、多賀城市では105回だか108回だかやっているんですね。同じ町内会で時間帯も変えながらやるというきめの細かい説明会をやったそうです。仙台は50カ所やって、いろんな意見が出されて、中でももっともっと教えてほしいと、もっと知らせてほしいんだという声がたくさん市民の方から出されたと思うんですが、今回中間案を発表するということであれば、当然これまでにも増してしっかり説明もするし、市民意見を直接聞くという努力をすべきだと思うんですけれども、ぜひそのことは必ずやっていただきたいと思います。最後、これだけ聞いて終わります。 51: ◯介護保険準備室長  市民の方に対する中間案の御説明ということでございますけれども、現在のところ、市政だよりに掲載ということで、広く中学校区単位ですとか、そういった単位での説明会というのは予定していないところでございます。できるだけ市政だよりの方でわかりやすいような内容にしてまいりたいと考えております。 52: ◯花木則彰委員  それでは全く足らないと思いますので、いろいろ職員の方の御苦労はあるかと思いますけれども、やはりこれだけ大きな制度をつくるというわけですから、それにふさわしい努力を行政当局としては最後までやるということで検討していただきたいということを要望して、質問を終わります。  どうもありがとうございました。 53: ◯山口津世子委員  私は、6月の議会におきまして救急告示病院をふやしてほしいということと、また救急車で搬送する時間の短縮の改善要望いたしましたけれども、そのとき、市の医師会とか、また市内10カ所の医療機関の方たちと連携をとりながら改善の方向に向けていきたいというお話伺いました。その後、そういうような打ち合わせが持たれたのか、また、持たれたならばそういうお話し合いの中で何かしらの改善が見えたのかということを教えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 54: ◯地域医療課長  救急告示病院の指定に関する件でございますけれども、会議につきましては、現在そのような場としましては、私どもの所管では地域医療対策協議会でございますけれども、先般の議会以後はまだ開かれておりません。なお、これらの問題につきましては消防局におきましても所管しているところでございますので、そちらでは近々会議が開かれるということでございます。  なお、告示病院につきましては、現時点では18機関となってございますけれども、先般2施設から申請がございまして、現在県への進達などの事務手続を進めておるところでございます。ここ1カ月くらいのところで、合わせて20医療機関になろうかと思っております。 55: ◯山口津世子委員  ありがとうございます。本当に、一つでも早くふえてくれればいいなと、そんな思いで地域の方からの声を代弁してまいりました。また、その救急告示病院のことにつきましても、先般24日の河北新報にも載っていましたが、藤井市長から宮城県へ49件の要望事項を申し出されたというお話をニュースで見ました。それで、その中にも救急医療体制のことも入っていましたので、何かのいろんな検討はしてくださっているなとは思っていたんですけれども、とにかく今この100万都市になったときに、1日も早く救急体制を整えていただきたい。そのように思います。  また、先般も伺ったときに、これは県が認可する事業だというふうに伺いました。そういうときに、市として、県として、また国として、この救急告示病院になったときに何かしらの応援というか援助というか、そういうものがあるのかどうか。その点を教えていただきたいと思います。 56: ◯地域医療課長  告示病院になりましての、告示を受けるに当たっての病院側のメリットということでございますけれども、これにつきましては、病院の建物の新築・増築あるいは機械等の整備に当たりまして、社会福祉医療事業団というようなところからの割り増し融資制度を受けられるということがまずございます。それから、これは税の関係でございますけれども、不動産についてはございませんけれども、救急医療機器の関係で固定資産税の減額制度があるということが一つあります。そのほか、宮城県の地域医療情報センターの事業としまして、救急医療情報の確保の関係で、これは告示医療機関に対して年間20万の補助金が出ているというところでございます。 57: ◯山口津世子委員  ありがとうございます。救急病院の場合は24時間体制と、また医師の確保とか看護婦さんの体制づくりとか、本当に24時間という大変なお仕事だと思います。そういう意味でも、もう少し100万都市仙台が本当に救急に対してもっと身近な応援をして取り組まなければ、今の二つの機関が申し出をしていると伺いましたけれども、なかなかふえる現状にはならないのではないか。そういうふうに思いますので、その辺もまた、市としても考えていただけたらいいのかなと、そんなふうに思っております。  それから、本当にこれは地域の方からの御相談で、私も本当に悲しい思いをしたんですけれども、先般、大学病院の前で女子高生が交通事故で亡くなるという事故がありました。そのときに、大学病院のところに救急病院があるにもかかわらず、市立病院の方に運ばれたということで、そして家族の方は、多分あの状況では近くでも助からなかったのではないかという思いもあるようでございますけれども、でも、すぐそばにそのような病院がありながら、なぜその離れたところまで救急車で連れていかなければならなかったという、本当にその部分が非常に悲しくて、いまだに何とも吹っ切れない部分があるという声を伺いました。また、御近所の方とか、その子供さんとお友達の方たちも、何か違うんじゃないかと、もう少し現場を見て、そこで判断をしていただけるような救急体制がなければ、これから本当にいつ、どこで何があるかわからないときに、そういう判断をしていただけるような、例えば協力病院を設定するとか、また今これだけコンピューターが便利になっておりますので、例えば何百メートル以内とか何キロ以内のところに協力病院がないかということを何かシステムで作動したときに病院が反応してくれる状況とか、何かしらこれから改善をしていただきたいと、そのようなお話伺いました。かつても、病院の前で倒れた方が少し離れた救急病院に搬送されたということも伺ったことがありますけれども、こういうことのないように、またこういう思いをすることのないように、当局の方としても何かしらを考えていただいて、そして対応をしていただきたいと、そのように思いますので、何かそのことに対して考えたことがあったら、教えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 58: ◯健康福祉局長  この救急医療につきましては、まだまだ整備を要する事業だというふうに私どもも受けとめておりまして、現在も、告示医療機関についてもできるだけふやしてまいりたいという考えはあるわけでございますが、そのほかにもただいまの御質問にありました救急車搬送という視点を重視しまして、病院群の当番制という形で充実を図っておるという状況でございまして、現在市内の27病院に御協力をいただいているということで、救急車の少しでも早い対応に私どもとしては努めておるというところでございます。こういったことで、この協力病院につきましては、今後とも働きかけを行いながら、その拡充をできるだけ図ってまいりたいというふうに思っております。  それから、先ほどの東北大の付属病院前での事故についてでございますけれども、東北大の付属病院と申しますか医学部につきましては、私どもも石名坂診療所を始め、いろいろ救急面でマンパワーの派遣等で大変お世話になっているところでございまして、私どもそういうふうな状況にあるわけでございますが、東北大学病院の持っている質・量ともに相当充実した条件もございますので、この辺が今後の救急医療部分でもさらに尽力していただくようなことで、私どもとしてもこれから機会をとらえて御要請申し上げていきたいなというふうに思っておるところでございます。  以上でございます。 59: ◯副委員長  ほかにありませんか。             〔「なし」と呼ぶ者あり〕 60: ◯副委員長  ないようですので、これをもって、協議会を閉会いたします。  どうも御苦労さまでした。ありがとうございました。...